類似性の法則

 

〝類似性の法則〟と呼ばれる心理学用語がある。目の前の相手との共通項が多ければ多いほど、人は互いに親しみを持つという事らしい。

 

 

あなたと会話をしていると、会話が弾みいつの間にか〝私ですら知らない私〟を見つける事が出来るようだ。

 

 

言葉のキャッチボールがスムーズなあなた。ハナコを語る時、〝類似性の法則〟は外せない。 

 

 初めて会ったのは2014年2月、もう10年以上前、大阪天王寺のスタジオ。それ以降、何度も沢山の講座やTTに参加してくれた。

 大阪独特の空気圧というのが常にあって、気圧され萎縮してしまう方も多く、故に〝緊張で何が何だかわからなかったTT〟と言われる事もある。

 そんな中、涙を流す仲間には涙で、うなだれる仲間には頷きながら〝類似性の法則〟をコミュニケーションに取り入れ和ませてくれた。

 

 

 ワルツにはワルツでかえし、タンゴにはタンゴを踊り、サンバにはサンバのステップでといった具合に。ラポールと呼ばれる親密な関係を創りあげ、皆が心底結ばれるhappy な時間を演出し、相手の良さを引き出しては、〝心の気持ち〟を丁寧にくすぐってくれる。

 

 

 器の小さい僕が講座中、『・・・あんたさぁ、』と、やらかし受講者を泣かせてしまう事もあったのだが、彼女が参加してる時は、その都度ピリピリした空気を察し、ラポールを創り直してくれた。

 勿論、それは白々しいものでなく、すんなりと潜り込む才能が必要。白々しければ人は距離をとり、だからといってすましていると、いつまでも距離は変えられない。

 

 そんな抜群の距離感をコントロール出来るのが〝花子〟

 

花子という名前

 

 

『子供の頃、戦後の名前とからかわれ、時代遅れのように感じて恥ずかしかった』

 

〝花子〟という名前について、あなたが話してくれた。

 

〝トイレの花子さん〟〝ハナコという名の人面犬〟が流行った時も随分とからかわれたと聞いたことがあった。

 

 当時の写真を見ていると、ある意味ヨガとは無縁?もしかしたらギャルだったの?と思えなくもない。。。しかし、あなたが仮にギャルであったとしても、〝花子〟という名前が花子のギャル化を、花子の暴走を許さなかったのだろう。 

話しをすればする程、古風であり律儀、なによりTHE 昭和なのだから。決して創り笑顔だけでは成り立たない、そんな安心感を与える事が出来る人。


内田かつのりより、皆様へ。

「17歳の私が教えてくれた」

 

 

回のアナ骨イベント、彼女の高校時代がクラステーマの一つになっています。

 

 皆さんもチョコレート一粒を取り合ったり、ジャンケンで負けた人がジュース奢ったり、机に書いた落書きは誰かへのメッセージ、一緒に帰るはずのあの人がいない不安?放課後の意味のないおしゃべりなど、ありふれた学生時代のあの頃が蘇るかと思います。

 

 

一緒にいるだけで〝人生の楽しさ〟が保証されたような花子達の束の間。新潟の小さな町から、体育祭に向け汗を流し、同級生あやこと2人乗りした自転車で浴びた夕暮れの風。『お金じゃ買えない』かけがえのないものを掴んだ、最高の財産だそうです。

 

だけどさ?と、花子は問いかけます。

 

『実は、今だって、過ぎてみたら、、、最高なんじゃないの?』と。

 

『もっと、今を大切しても、いいんじゃないの?』と。